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2016年2月29日
「つながる経済」がもたらす産業の新潮流 ~ IoT・インダストリー4.0の本質とは ~
チーフエコノミスト
増田 貴司

・「IoT」や「インダストリー4.0」という言葉を単なる流行語や一過性のブームと見なして軽んじてはならない。背後で進行している世界の産業・経済の底流変化をしっかりと見据えて行動する必要がある。 ・本稿では、IT(情報技術)の進化と普及により「つながる経済」化が進み、社会全体を大きく変える局面が訪れており、産業の生態系が一変しつつあることを概観し、この潮流の一環としてIoTやインダストリー4.0を理解する必要があることを見ていきたい。 ・「つながる経済」関連の産業キーワードとして、AI(人工知能)、デジタルものづくり革命、シェアリングエコノミー等を取り上げ、これらの関連性や産業へのインパクトについても言及する。 ・企業はIoTやAIを単なるテクノロジーやサイエンスと考えるのではなく、これらの進化と普及に伴い、どのような新しいビジネスモデルが出てくるかを洞察することが重要である。 ・異業種は、クルマとインターネットをつなぐことで新たな価値を付加することを考えている。また電気自動車を蓄電池として利用することも想定される。一方、自動車メーカーは、自らインターネットとの接続に取り組み、クルマ作りの主導権を維持するため、今後数年程度については彼らが自動運転技術の開発の主体となるだろう。 ・デジタルものづくり革命により異業種の製造業への参入障壁が下がっているため、製造業も「つながる経済」の拡大・進化がもたらす産業生態系の変化と無縁ではいられない。

【キーワード】

つながる経済、デジタルものづくり革命、異業種間競争、IoT、インダストリー4.0、人工知能(AI)、シェアリングエコノミー

PDF : TBR産業経済の論点 No.16-02(813K)