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2009年8月4日
工作機械業界の現状と課題
―需要急減するも、中長期的には成長産業―
チーフアナリスト
永井 知美

・1982年に米国を抜いて以来、2008年時点で27年連続生産額世界一の座についてきた日本の工作機械業界が、2008年9月の金融危機以降、需要の大幅な減少に見舞われている。2009年3月には受注額が前年比85.2%減となるなど、何度も浮き沈みを体験してきた工作機械業界でも経験のない落ち込みである。 ・ところが、工作機械業界は必ずしも悲観一色ではない。今回の需要減も数ある不況期の一つととらえ、研究開発等将来への布石を打つ動きもある。 ・工作機械業界は、足元需要の急減に見舞われているが、中長期的には新興市場の拡大、環境・インフラ関連向け需要の広がりにより、成長が見込まれる。 ・日本の工作機械メーカーが、需要回復後も世界トップレベルの地位を保つには、高性能・高効率機を市場に投入し続けることに加え、新興市場においては、台頭する中韓台メーカーとの差別化を図る必要があるだろう。

【キーワード】

工作機械業界、27年連続生産額世界一、「すり合わせ型」との相性の良さ、金融危機、需要の大幅減少、新興市場の拡大、環境・インフラ関連向け需要、台頭する中韓台メーカー、内需頭打ち、海外市場の重要性、中長期的には成長産業

PDF : TBR産業経済の論点 No.09-06(419KB)