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2007年3月1日
繊維トレンド3・4月号 2007 No.63

■特別レポート I

日本繊維産業連盟役員総会における前田勝之助会長の挨拶 新しい繊維ビジョンが示す活動方向に繋げることを意識し、ベクトルを合わせて積極的に攻めの改革を行う ―平成19 年の活動方針―

東レ株式会社 会長 前田勝之助

 日本繊維産業連盟は、日本紡績協会、日本化学繊維協会など26 団体で構成されており、繊維産業全体にかかわる重要課題について、諸々の対策を講じる団体である。  去る1月15日(月)に開催された同連盟の役員総会において、(1)繊維産業の構造改革の推進、(2)新素材・新商品の開発、(3)日本ファッションの国際発信力の強化、(4)工商一体の貿易拡大、(5)国内事業基盤の維持強化、(6)人材の確保と育成、(7)税制問題、(8)国際化への積極的対応などの平成19年方針が決定された。  前田勝之助会長は日・欧・米・中4 極繊維産業代表者会議を1月末に控え、グローバル競争への対応を中心に、次の繊維ビジョンの策定を念頭に置きながら、繊維産業の発展に向けて、参加団体お互いがベクトルを合わせて、積極的に攻めの改革を行うような1年にしたいと挨拶した。  同連盟の協力を得て、役員総会における会長挨拶をここに掲載し、皆様の参考に供したい。

■特別レポート II

2006年上海商業発展報告第2回 ―急速に伸長する巨大小売市場の実情―

東レ経営研究所客員研究員 上海市商業経済研究センター 副主任 教授 斎 暁齋(Qi Xiao Zhai)

 本論の執筆者である上海市商業経済研究センターの斎副主任(上海市商業情報センター副主任)は、東レ経営研究所『中国繊維ファッションビジネス研究会』客員研究員も務めており、今回は、その活動の中でまとめた上海市の商業発展調査のレポートをご紹介します。  なお、本調査レポートの全体構成は、序文、第一部総論、第二部 小売業、飲食業、第三部 卸売業、物流業、第四部 サービス業となり、2006 年11・12月号に引き続き、今号では第二部、次号5・6月号では第三部、第四部を掲載し、全3回の連載とします。

■特別レポート III

中国アパレル事情 ―メードインチャイナからクリエーテッドインチャイナへ―

東華大学 服装学院 教授 東レ経営研究所 客員教授 楊 以雄(Yang YiXiong) 張 静怡(Zang JingYi)

 本稿では、紡織・服飾分野の調査研究において、中国だけでなく海外でも高い評価を受ける東華大学(旧中国紡績大学:上海)の楊教授(東レ経営研究所『中国繊維ファッションビジネス研究会』客員教授)と、担当院生の張静怡のレポートを掲載し、現在までの中国アパレル産業の発展の様子をご紹介します。 

■海外動向

中国の“繊維力” ― 内側から見た繊維事情― 第8回 繊維雑感(その3)新疆と綿花

東レ株式会社 専任理事 御法川 紘一

【要点(Point)】
(1)中国は新疆に世界的な綿花産地を有する。この産地は国家方針に基づいて増産を続け中国テキスタイルを支えている。
(2)石油化学工業と綿花テキスタイルの両輪に中央アジアというマーケットが加わると、将来新疆は沿岸地域に匹敵する発展のポテンシャルを有していると言える。
(3)新疆は綿花を使ったテキスタイルの振興を計画している。2020年近傍には紡機800万錘、綿花ミル消費160万トンという一大産地が出現する可能性がある。

PDF : 詳細(PDF:474KB)

2006年の世界の化繊生産動向

日本化学繊維協会 業務調査グループ グループ長 杉原 克

【要点(Point)】
(1)2006年の世界の繊維生産は約6,390万トンで着実な増加を続けている。
(2)同年の世界の化繊生産は中国の拡大が続き前年比3.8%増の約3,750万トンとなった。
(3)化繊生産では中国、インドのみが増加となり、中国・インドの2強時代の本格的な到来を印象付けるものとなった。

China News 中国服装業の2006年を振り返って ―雑誌『中国制衣』1月号から―

横川美都 研究員

 ご承知の通り中国では旧暦の正月、春節(2007年の旧暦の元旦は2月18日でした)が1年の始まりになります。そのため、“2006年を振り返って”というようなテーマの多くは、1月に発行される刊行物に掲載されます(年明けの1月に中国人が「今年の12月に…」と言った場合、ほとんどの場合が2007 年の12月ではなく2006年の12月になるのでご注意を)。  今回は2007年1月発行の『中国制衣CHINA APPAREL』1月号の巻頭特集「中国服装業:2006年を振り返って」の一部をご紹介します。なお、文章については一部省略をしたり、追加をしています。 

PDF : 詳細(PDF:1,181KB)

■国内動向

Web2.0時代のファッションビジネスに向けて

坂口昌章 客員研究員 有限会社シナジープランニング 代表取締役

【要点(Point)】
(1)科学的なビジネスには、正確なデータを活用するためのシステムが欠かせない。システム化が進む大企業と、システム化ができない中小零細企業とのシステム格差は広がる一方である。
(2)個人の分野では、次々と新しいマシンやOSが投入されている。ブログやSNSなど、個人が手軽にインターネットを活用できる環境も整いつつある。一方の業務システムはリプレース、カスタマイズもままならず、古いマシンとOSが使われているケースも多い。
(3)Web1.0からWeb2.0の変化は、システムでも起きるのではないか。ユーザーが主体となってシステムを構築し、カスタマイズを重視し、リーズナブルに使えるシステムである。
(4)企業間デジタルデバイドを解消するには、中小零細企業の手の届く廉価なシステム提供が必要である。また、利用者自らが開発するDIY型システム構築が有力な手段となる。
(5)川中製造業が自立するには、川下に進出することが重要な要素だが、自らが未経験の業務に挑戦するよりも、Webシステムを活用してそれぞれの専門分野をネットワークすることで自立したビジネスユニットを構築することも有効である。
(6)ビジネスの高度化に伴い、より高度な専門知識や技術が求められているが、対応できない企業も多い。それを解決するには、業界の集合知を活用するシステムが必要である。その母体となるのは、「ソーシャルネットワーキング」のようなシステムだろう。

PDF : 詳細(PDF:981KB)

北陸産地の構造調整の動向と新たな胎動 ―産地の特質とキラリと光る中小繊維工場の活躍―

小山英之 特別研究員

【要点(Point)】
(1)日本のテキスタイルの約半分を生産する北陸産地は、構造調整の長いトンネルの出口に近くなり、先行きのサバイバルにやや明るさが出始め、キラリと光る中小工場が増加しつつある。
(2)本格的な産地再生のためには、生産量の65%を供給する大手・中堅工場のハイテク・テキスタイルの開発促進とグローバルなユーザーオリエンテッドビジネスの展開、そして小規模零細工場の職人技術を深掘りしたオリジナル開発の加速化が課題となっている。

PDF : 詳細(PDF:781KB)

ゴルフ今昔物語 ―ビジネスマンの必須接待アイテムからコミュニケーションスポーツへ―

伊藤忠ファッションシステム株式会社 情報フォーラムチームチーム長 小原直花

【要点(Point)】
(1)ゴルフマーケットの、プレバブル世代 vs ポストバブル世代。プロゴルファーも含め新規世代参入によるニーズの変化は顕著である。
(2)もれなく男性が付いて来る女性の取り込みに注力するゴルフ業界。健康・美容志向をからめゴルフを新たな可能性へと導いている。
(3)オンスポーツからオフスポーツになりつつあるゴルフの、動×静的メリットに注目したい。

■知りたかった繊維ビジネスのキーポイント

Web2.0

坂口昌章客員研究員 有限会社シナジープランニング 代表取締役

 

■「中国繊維ファッションビジネス研究会」インフォメーション

「中国繊維ファッションビジネス研究会」ホームページのご紹介

■統計・資料

主要商品市況

1.原油 2.ナフサ3.PTA 4.EG 5.カプロラクタム 6.アクリロニトリル 7.紡績原料 8.ナイロンフィラメント、同織物 9.ポリエステルフィラメント、同織物  10.アクリルステープル、同紡績糸 11.ポリエステル綿混(T/C)紡績糸及び織物