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2017年4月3日
繊維トレンド3・4月号 2017 No.124

■特別レポート

下村東レ相談役・前日本繊維産業連盟会長インタビュー 新たな成長と産業競争力強化に向けて -ぶれない軸と変化への挑戦-

東レ株式会社相談役 日本繊維産業連盟 最高顧問 下村 彬一

下村彬一前日本繊維産業連盟会長に、繊産連の原点でもある1970年前後の日米繊維交渉の経緯やその背景、また繊産連会長として2009年1月からの8年間の在任期間中に、直面された課題とそれを乗り越えるために、それぞれの問題をどう方向づけられ、解決されてきたのかなどについて振り返っていただくとともに、日本の繊維産業が、今後ともモノづくりの基盤や機能を堅持し、産業としての国際競争力をさらに高め発展させていくためには、何を守り、何を変えていかないといけないのかなどについてお話をうかがった。

■ファイバー/テキスタイル

東レ株式会社・株式会社東レ経営研究所 共催 繊維産業シンポジウム講演抄録 東レの自動車材料への取組み -クルマは素材で進化する-

東レ株式会社 理事・自動車材料戦略推進室長 石野 裕喜夫

東レの自動車材料戦略推進室長石野です。本日は「東レの自動車材料への取組み-クルマは素材で進化する-」についてお話しします。冒頭に、東レグループの概要について簡単にお話しし、そのあと自動車市場の現在、当社の同市場への取組みスタンス等についてご紹介し、さらにそのうちの4つの切り口からの提案についてご説明します。

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日本の中小繊維企業の再興 アパレル工場のファクトリーブランド展開 -米富繊維COOHEM の事例-

株式会社フランドル 経営本部 経営統括室 経営戦略部 課長 篠原 航平

【要点】
(1)
COOHEM(コーヘン)は山形県のニッター米富繊維が2010年から事業展開を開始したファクトリーブランドである。
(2)
COOHEM はその名の通り、米富繊維の基幹技術"交編" に特化したブランドである。
(3)
COOHEM の欠くことのできないデザインソースは40 年以上にわたる自らのアーカイブである。
(4)
DIRECTOR である大江氏はCOOHEM を軌道に乗せ、そして今に至るまで、周囲を巻き込み、失敗を恐れず実行することを心掛けている。
(5)
ファクトリーブランドは、代替のきかない唯一無二の存在であることが望ましい。そういったオリジナリティにより、需給の好循環が回り、さまざまなメリットが出てくる。

 

デジタルテキスタイルプリントの動向

テキスタイルジャーナリスト 米長 粲

【要点】
(1)
デジタルテキスタイルプリントは加工工程が短く、簡単で、迅速性、経済性がよい特徴があり、次世代のテキスタイルプリントとして期待される。
(2)
効率良くプリント可能でたとえばプリント柄の大きな旗・のぼり・看板や家具装飾などが、鮮明な色で簡単に効率良く生産可能である。
(3)
世界的に成長が大きく、数年後にはテキスタイルプリントの約6 割を占めるようになると予想される。
(4)
最近の注目欧米のプリント代表機種とその性能を紹介する。

 

フィレンツェ ピッティイマジネウオモ 2017/18秋冬メンズウエアのトレンド ウールマーク社ウールラボ 2018春夏のファッションコンセプト提案

株式会社インテグレード 代表取締役社長 欧州繊維専門月刊誌『Twist』在日特派員 永松 道晴

【要点】
(1)
ピッティイマジネウオモはストリートファッションに先端的技術開発成果と最上のクラシック品質を組み合わせてメンズウエアの需要を喚起するエネルギーを感じさせる展示会となっている。その消費者ターゲットはミレニアル世代と称される1980 ~ 2000 年初頭に生まれたSNS を駆使するデジタル世代の若者で、技術の進展や市場の動きや製品の完成度に敏感であると同時に、社会奉仕やボランティア等コミュニティ活動にも熱心、環境問題やエコにこだわる世代だ。
(2)
英国のPaul Smith の展示がスタイリッシュなデザインに実用性を組み合わせたファッショントレンドを代表している。クラシックなウールのスリムジャケットにジーンズのパンツを合わせ、派手なアクセサリーでお洒落、それには長い伝統に培われた素材・パターン・色使いがしっかり根付いていることが見て取れる。
(3)
色調のトレンドはオレンジや深紅や黄色を新たなアクセントカラーとしてグレーや黒と組み合わされ、またグリーンが淡色から濃色まで全般に多用されている。
(4)
ウールラボは2018年春夏向けにデザイナー達が発想を豊かにしてアクセスできるように、また、ウールの糸と生地について世界中でベストな仕入・調達が可能なように、生活シーンごとにファッショントレンドを6 項目に分けて提案している。今回はスポーツとアウトドアに加えて、ウールと綿とのコラボでデニム用途にウールの新たな需要開拓を目指している。

■縫製/アパレル

アパレル業界の明と暗

東京ファッションプランニング株式会社 デザイン・企画カンパニー 社長 山田 桂子

【要点】
(1)
2015年から2016年にかけて、次々と大手アパレルのリストラが発表された。リストラが一段落し、各社の中期計画では、強化ブランドの出店増(ワールド)、オムニチャネルの加速(オンワード)、M&A と海外進出の促進(TSI)など、新たな計画が掲げられた。
(2)
三陽商会は、バーバリーなき後の再建のめどが立たず、2016年12月期は676億円にまで売上が落ち込んだ。2017年1月には社長が交代し、新経営計画が発表された。
(3)
苦境に立たされた大手アパレルを「暗」とするならば、次々と新たな事業を手掛ける、「明」とも呼ぶべき、新興アパレルが登場している。
(4)
アパレル業界の新旧比較をしてみると、新興勢力は、非百貨店を主販路に、事業戦略とブランディングの成功により、売上を伸ばしている。

■キーポイント

世界最高峰のテキスタイル展示会 プルミエール・ヴィジョンの日本企業と輸出拡大への課題

ダイセン株式会社「繊維ニュース」記者 向井 幸明

2月7日から9日の3日間、フランス・パリのノールヴィルパント見本市会場で「プルミエール・ヴィジョン(PV)・パリ」(6つの繊維関連見本市の集合体)が開かれた。今回はPVヤーンやPV ファブリックなど6 つの関連見本市全体で47カ国・地域から1,678社が出展した。

■統計・資料

主要合繊糸・綿・織物の相手国別輸出入統計 (1)ナイロンフィラメント(N-FY)の輸出 (2)ポリエステルフィラメント(P-FY)の輸出 (3)ポリエステルステープル(P-SF)の輸出 (4)アクリルステープル(A-SF)の輸出 (5)ポリエステル長繊維織物の輸出 (6)ポリエステルフィラメント(P-FY)の輸入 (7)ポリエステルステープル(P-SF)の輸入