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2015年2月2日
中国のシャドーバンキング

どの国にも存在するが、実態把握が難しく、経済に悪影響を及ぼすことも

 シャドーバンキング(影の銀行)とは、銀行の預金・貸出を経ずに、お金をやり取りす る金融取引の総称のことです。  どの国にもリースなどシャドーバンキングが存在しますが、最近は中国のシャドーバン キングが注目されるようになりました。  中国の場合、民間で行われている高利貸を中心にした地下金融などの非正規金融システ ムのことを指す場合が多く、貸出債権や債券などを小口に分けて販売する「銀行理財商品」 や、企業が直接、互いに資金を貸し借りする委託貸出などが代表的な存在になっています (図参照)。  中国のシャドーバンキングの規模(残高)は、2013 年末時点で約 35 兆元、対 GDP 比率 は 6 割程度と推計されています。  中国でのシャドーバンキング増加の背景には、貸出総量規制がある中で資金調達をした い借り手のニーズと、規制金利の下で高い利回りを求める預金者のニーズがあります。し たがって、民間企業に資金が流れにくいという伝統的金融の弊害を打破して、資金配分の 効率化や金利自由化を促すという点では、一定の役割を果たしていると言えます。   しかし、金融当局の監視・監督の外にあるため、実態把握が難しい中、シャドーバンキ ングが急拡大しており、もしその機能が損なわれた場合には経済に悪影響を及ぼす可能性 が懸念されています。

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