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2014年7月1日
変わることは良いこと
部長(人材開発部)
小西 明子

 この6月から弊社オフィスが千葉県浦安市から東京都内に移転となりました。長年住み慣れた浦安を離れるのに一抹の寂しさはありましたし、オフィス環境も変化して戸惑いもありますが、足場の良い都内に移り、お客様や関係先とも距離的に近くなったのは大きなメリットです。これを生かして仕事を発展させていきたいものです。  個人的には都内に向かう混雑した電車に揺られて通勤することになり、移転前はかなり憂鬱(ゆううつ)な気分でした。混雑のピークを避けて早めに出勤するようにしていますが、反対方向のすいた電車で悠々と通っていた快適さとは比べようもありません。とはいえ、通勤経路や時間帯が変わるといろいろな発見があって、これはこれでまた刺激的だとも感じています。電車の客層も今までとは違いますし、混んだ車内での振る舞い・気遣いといったものにも考えさせられるものがあります。駅から会社までの短い道のりでも、気になるお店や町のたたずまいなど、さまざまなところに目を引かれ、つかの間新しい刺激を受けながら出社しています。  そういえば、担当している異業種交流研修のひとコマで「クリエイティブ・シンキング」を担当する先生が、視野を広げ発想を豊かにするための訓練として、 ・いつもとは別の道を通ってみる ・いつもとは別の店で食べてみる ・ 書店でいつも買わないタイプの雑誌コーナーをのぞいてみる(買ってみる) などを「意識的に」行うことを勧めていました。毎日同じ経路で同じ風景を見ながら通勤し、同じやり方で仕事をし、いつもの店で昼食を取り、書籍や新聞・雑誌も、目を通すのは仕事に直接関連する部分や、いつも読んでいるものばかり…これではクリエイティブな発想が生まれるはずもない。仕事の周辺知識や情報には相当に目を配っているつもりでも、いつしか「自分のフレームの中で重要と決めたこと」のみに偏ってしまう。そんなことで、どうやってイノベーションを起こすことができようか?というわけです。  われながら「なるほど」と思うところがあり、書店の普段寄らないコーナーで立ち読みを何度か試みてみましたが、どうも習慣として定着しません。特に「いつもとは別の道を通ってみる」というのは私にとってなかなか難しいことであることが分かりました。今回、オフィスの移転で強制的に通勤経路が変わったことで、「別の道を通る」効用をあらためて感じ、動線や視点を意識的に変えることを実践してみたいと思いました。  そういえば、20余年前、異動先の仕事になかなか適応できずに悩んでいたとき、後輩がかけてくれた「でも小西さん、変わることは良いことなのですよ」という言葉にハッとして、救われたことを思い出しました。今回の経験をきっかけに、今度は受け身でなく、自分で小さな変化をつくり出していきたいと考えています。