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2012年1月25日
重電・インフラ需要拡大の追い風受ける総合電機メーカー
― 日立製作所の昇降機事業、三菱電機のファクトリーオートメーション事業に見る
総合電機メーカーの「つなぐ力」
チーフアナリスト
永井 知美

・日本の大手電機メーカーは、部品を組み合わせれば生産できるテレビ、携帯電話機、パソコン等単品売りのデジタル機器分野で韓国、台湾、中国等の新興国電機メーカーの追い上げを受けてきた。 ・ただ、こうした新興国の後発メーカーは、重電・インフラ分野は得意とはいえない。テレビのように、売って設置すれば基本的に終わりの製品に対して、重電・インフラ分野は顧客のニーズに応じたシステムを設計して機器とネットワークをつなぎ、その後もメンテナンスや増設などのサービスを長期にわたって提供しなければならないためである。 ・発電、鉄道、工場、通信網などのインフラ市場は、過去30年間伸び悩んでいたが、先進国の更新需要、新興国の新規需要により、再び需要が拡大している。 ・重電・インフラ分野の競合は主に欧米企業であり、新興国企業の参入は少ない。日本メーカーは技術力、ノウハウの蓄積で新興国企業に比べ一日の長がある。日本の電機メーカーは新興国企業に荒らされていない同分野に活路を見出すべきだろう。 ・このレポートでは、重電・インフラ分野の中でも、企業間取引が多く、日本の総合電機メーカーが強みを持つ領域の事例として日立製作所の昇降機事業、三菱電機のファクトリーオートメーション事業を紹介する。

【キーワード】

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PDF : TBR産業経済の論点 No.12-02(805KB)