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2014年11月3日
統合報告書

チャールズ皇太子の提唱が発端

 統合報告書とは、企業の売上高・営業利益などの財務情報と、環境への配慮、社会的責 任への取り組みなどの非財務情報を統合して、投資家などに情報開示するものです。  統合報告が求められるようになった背景には、アカウンティング・フォー・サステナビ リティ(A4S)の提言があります。A4S とは英チャールズ皇太子の提唱で発足したプロジ ェクトで、皇太子は、現在の企業会計や企業評価には気候変動などの社会的コストが反映 されていないため、社会の持続性に配慮せず経済活動を行う一因になっていると指摘しま した。A4S などによって 2010 年に設立された国際統合報告評議会(IIRC)が、2013 年 12 月に統合報告フレームワークを公表しています。  アニュアルレポートと CSR レポートを合わせたものを統合報告書ととらえる見方もあり ますが、IIRC が目指している統合報告書は、経営者の中長期的な戦略とその実現のための 戦略に重きを置いています。  日本 IR 協議会の調査(2013 年 1 月 31 日~2013 年 3 月 8 日実施)によると、上場企業 902 社のうち、統合報告書を作成済みおよび作成予定の企業は 96 社でした。具体的に何を 盛り込むかは企業に任されているので、当面、試行錯誤の状況が続きそうです。

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