close

2008年11月19日
コア技術を活用して新規事業を創出する企業とは
-食品関連から見事な転身を遂げた太陽電池製造装置メーカー エヌ・ピー・シーに学ぶ-
シニアエコノミスト
福田 佳之

・世界的に競争が激化する中で、日本国内の需要は縮小しており、日本企業は社内のコア技術を活かして成長分野に参入することが望まれる。 ・太陽電池市場が急拡大しており、世界中の企業が同市場に参入している。日本の企業も参入しているが、事業転換を行うことで高成長を実現している企業も出現している。 ・もともと真空包装機メーカーであったエヌ・ピー・シー(NPC社)は太陽電池製造装置事業に進出し、近年、太陽電池市場の拡大に伴い同事業が拡大している。 ・同社の隣良郎(ちかきよしろう)社長は元伊藤萬(現・住金物産)の社員。転職した企業が破綻したが、その企業を引き継ぐ形でNPC社を立ち上げた。 ・同社創業2年後に、真空包装技術をもとに太陽電池製造装置事業を興して米国進出。その後、事業領域を拡大。顧客への緻密な対応とものづくりへのこだわりが2000年代の躍進を実現させた。 ・NPC社は会社存続を最優先事項としており、そのためにはリスクを排除し、夢にこだわらない経営姿勢を保持。また、顧客から得た精度の高い情報をもとに研究開発・戦略策定を遂行している。 ・成長分野で事業を興すには、コア技術を活かすだけでなく、自社の技術や人的資源を拡大・融合させる必要がある。また、外部環境の変化や自社の失敗から学んで将来に備える進化能力を持たねばならない。

【キーワード】

コア技術、イノベーション、太陽電池、アルバック、TKX、NPC、真空包装、真空ラミネーター、モジュール、一貫ライン、情報開示、進化能力

PDF : TBR産業経済の論点 No.08-10(525KB)