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2018年9月14日
東レ経営研究所MOT研修シリーズ(第29回)
「T-MOTエグゼクティブフォーラム(宮木塾)」例会
朝鮮半島問題の展望と日米関係 など
シニアリサーチフェロー MOTチーフディレクター
宮木 宏尚

元 大韓民国駐箚特命全権大使、東レ(株)顧問 重家 俊範 氏 講演抄録 企画・編集:(株)東レ経営研究所 MOTチーフディレクター 宮木 宏尚

(1)東アジアは、今世界で最もダイナミックな地域である。一方、政治的には最も遅れているあるいは複雑な地域である。冷戦時代を乗り越えられない朝鮮半島、日韓、日中の二国間関係を含め、この地域の国際関係は非常に未熟である。
(2)朝鮮半島問題解決の目標とされる「平和協定」の締結には、アメリカなどでは今の北朝鮮の体制下ではまだ早すぎるという意見が多くある。しかし、いずれ平和協定は結ばなくてはいけないものである。
(3)米朝交渉の最大の課題は「朝鮮半島の非核化」のやり方であり、双方の思惑が交錯している。これに中国、韓国の思惑も加わりより複雑化している。韓国は南北関係に前のめりであるが、日米韓が協調して解決に当たるべきである。
(4)非核化のシナリオには、①南アフリカ型②イラン型③イラク・シリア型④インド・パキスタン型の4つが考えられるが、アメリカには北の核戦力をゼロにするよりも当面のアメリカ本土にとっての危険度(大陸間弾道ミサイル(ICBM)等)を下げることが重要という意見も根強くある。これは日本にとっては大問題で、中短距離ミサイルの凍結を最小限確保するなど対応を考えておくべきである。

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