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2013年8月1日
企業への公的支援に見る“フェア・コンペティション哲学”の国際間断層
―日米欧同時FTA交渉で加速するグローバル・ルールメイキングの行方―
主席研究員(市場調査担当)
岩谷 俊之

【要点(Point)】
(1)経営危機に陥った企業を公的支援によって再建させる仕組みは日・米・EUともに存在し、過去に事例も多い。だがその手法には違いがあり、そこにはフェア・コンペティション=公正な競争の原則に対する考え方や地域事情の差が反映されている。
(2)わが国はEUとEPA交渉を、米国等とTPP交渉を進めているが、こういった経済連携協定では関税引き下げだけではなく、各種基準や法規制等のルール調和が重要になる。日米欧三極間のFTA交渉で決められたルールは、事実上のグローバル・ルールという側面を持つことになる。
(3)FTAによってマーケット共有化とルール共通化を進める上では「公的支援ルールの差」も一つの争点になり得る。FTA交渉でこういった個々の争点をどう解決し、グローバル・ルールづくりをどう進めるかが、今後のわが国経済の成長にも影響を与える。

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