2018年5月8日
東レ株式会社
優れた肌離れ性・通気性をもったナチュラルな表情のポリエステル織編物
RIRANCHA® S2(リランチェ エスツー)の展開について
東レ株式会社(本社:東京都中央区、社長:日覺昭廣、以下「東レ」)はこのたび、春夏素材に求められる「吸水速乾」「肌離れ」「通気」の各機能と、「ナチュラルな表情」を両立したポリエステル織編物RIRANCHA® S2(リランチェ® エスツー)を開発しました。
2019年S/S向けの新素材としてトップスからパンツまで幅広い用途へ販売を開始し、2018年度に15万m、3年後の2021年度には100万mへの拡大を目指します。

RIRANCHA® S2 原糸SEM写真
RIRANCHA® S2は、東レ独自の特殊仮撚技術と原糸形状コントロール技術を用い、高濃度セラミック粒子を均一に含有させながらも、長手方向に形状を変化させたハイカウントのポリエステル繊維を使用した織編物素材です。
当該原糸を使用したポリエステル織編物 RIRANCHA® S2は、長手方向の形状変化で肌への接触面積を減少させることにより良好な肌離れ性能を発揮します。更に、フィラメント間に微細な空隙を有することで、毛細管現象を引き起こし、通常のポリエステル加工糸に比べ、約35%高い吸水性能と約30%高い通気性を実現しました。
さらに均一に含有させた高濃度セラミック粒子が、繊維表面の可視光透過を抑制しているため、透けにくくナチュラルな表情を実現しています。RIRANCHA® S2は、素早く汗を吸うだけでなく優れた肌離れ性・通気性を追求し、不快な肌面へのはりつきと蒸れ感を防ぐ快適な素材です。
今回の新素材の開発は、東レが長年培ってきたポリマー設計と紡糸、高次加工までの一貫した技術の融合によって生まれたものです。東レは今後も、快適な生活の実現に貢献する先端素材の研究開発に、グループ一丸となって取り組んでまいります。
RIRANCHA® S2の概要は次のとおりです。