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2020年10月27日
東レ株式会社
ナノテクノロジーを応用した
臭いの元を抑制する消臭テキスタイル「MUSHONⓇ4X」を開発
 東レ株式会社(本社:東京都中央区、社長:日覺昭廣、以下「東レ」)は、この度、臭いの元を抑制する消臭テキスタイル「MUSHON® 4X」(ムッシュオン® 4X)を開発しました。
 東レ独自のナノテクノロジーを応用して複数の機能加工技術を組み合わせることで、不快な臭い対策に繋がる消臭、防汚、制菌、抗酸化の4つの効果を同時に発現させることに成功しました。
 東レはこの特長をいかし、本素材をワーキングウェア、サービスウェア、メディカルウェア、スクールウェア等の各種ユニフォーム用途からインナーやドレスシャツ、デニム、チノ・パンツ等の一般衣料用途、布団カバーやシーツ等の寝装用途など不快臭を抑制する効果が求められる幅広い用途に向けて、2020年11月から販売を開始します。
 販売目標は、2021年度に約20万m、2025年度には約50万mです。

「MUSHON® 4X」を使用したワーキングウェア
 MUSHON®(ムッシュオン®)は、汗によって発生するアンモニア臭に対して消臭効果をもつ素材として、2008年に宇宙船内服向けの素材として宇宙航空研究開発機構(JAXA)と東レとの共同開発により生まれたテキスタイルです。高い消臭効果が評価され、一般用途のインナーやユニフォーム、スポーツウェア用途等でも使用されてきました。「MUSHON® 4X」はMUSHON®の消臭効果に、不快臭発生を抑制する効果を組み合わせた素材です。

 近年、夏場の猛暑日が増加しており、発汗量が増えることで汗に由来する不快な臭いに対する発臭抑制や消臭へのニーズが一層高まっています。
 このニーズに対し、当社グループが有する人工気象室「TECHNORAMA GⅡ」「TECHNORAMA GⅢ」を活用し、多様な温度・湿度環境条件を再現して不快臭の原因を改めて検証・分析した結果、皮脂が酸化分解されることが不快臭発生の原因の一つとなっていることを新たに特定しました。
 「MUSHON® 4X」は、アンモニア臭の消臭効果をベースに、生地への皮脂の蓄積を防ぐ防汚効果、生乾き臭の原因となる菌の増殖を抑える制菌効果に加え、今回新たに発見した皮脂の酸化分解を抑える抗酸化効果の4つの効果を備えた素材です。東レのナノテクノロジーを応用した後加工技術により高いレベルでバランスさせながら、洗濯耐久性を損なうことなくこれらの効果を共存させることに成功しました。


 本素材は一般用途への展開も可能なため、着用快適性につながる吸汗速乾性やストレッチ性などの素材と組み合わせることで、幅広い用途への提案が可能です。
 なお、「MUSHON® 4X」は、機能加工時にフッ素系化合物を使用しないため環境に配慮した素材です。

 東レは、作業効率、快適性、安全性、環境配慮といったユニフォームに求められる課題に対して、高機能なユニフォーム素材・製品の開発を通じて、働きやすい環境の実現に貢献してまいります。

 今回、開発した「MUSHON® 4X」の詳細は下記の通りです。
1.商品名  : MUSHON® 4X」(ムッシュオン® 4X)
2.商品特長 :(1)汗臭の原因となるアンモニア臭の抑制
(実験データ例:アンモニア消臭率80% 当社法による)
(2)生地に付着した皮脂の蓄積抑制
(3)不快臭の原因となる菌の増殖を抑える制菌性
(4)生地上に付着した皮脂の酸化分解抑制
3.技術概要 :以下4点を同時に発現させるナノテクノロジー技術
(1)アンモニア臭を抑制する消臭効果
(2)発汗に伴い生地に付着した皮脂の蓄積を防ぐ防汚効果
(3)汗臭・生乾き臭などの原因となる菌の増殖を抑える制菌効果
(4)体臭の原因となる生地上での皮脂の酸化分解を抑える抗酸化効果
4.展開用途 :各種ユニフォーム用途
インナー、ドレスシャツ、デニム、チノ・パンツ等の一般衣料用途
布団カバーやシーツ等の寝装用途 等