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2014年6月18日
東レ株式会社
2013年度「グリーンイノベーション製品」売上高は過去最高の5,750億円を達成
-中期経営課題“プロジェクト AP-G 2013”での目標を達成-

 東レ(株)(本社:東京都中央区、社長:日覺昭廣、以下「東レ」)は、東レグループが販売する「グリーンイノベーション製品※」(以下「GR製品」)の2013年度売上高を集計した結果、環境問題解決型分野での積極的な事業拡大をすすめ、前年度比28%増の5,750億円と過去最高を更新しました。また、2011年度からスタートした中期経営課題“プロジェクト AP-G 2013” では、成長分野における事業拡大「グリーンイノベーション事業拡大(GR)プロジェクト」で最終年度にあたる2013年度のグリーンイノベーション事業目標売上高を5,000億円としていましたが、これを大幅に超過達成しました。  2013年度のGR製品は、昨年に引き続き好調であった省エネルギー分野の素材として、軽量化による燃費向上に貢献する航空機用途向け炭素繊維複合材料をはじめ、自動車用途向け高機能樹脂や、暖房の温度設定を調整しても快適に過ごせる暖か素材も販売が拡大しました。また、水資源問題の解決に貢献する水処理分野では逆浸透膜も拡大、米国ではシェール革命に伴う天然ガス圧力容器用途向け炭素繊維の販売も順調に拡大しました。  新エネルギー分野では、関係会社の東レバッテリーセパレータフィルムのリチウムイオン電池用セパレータ販売が好調でした。さらに2013年度は、東レ建設による環境配慮型マンションが、消費増税前の駆け込み需要も手伝って大きく販売を伸ばしたことが特徴的でした。  東レは、原材料から製造、使用、廃棄にわたり、LCA(ライフサイクルアセスメント)に基づいた環境負荷低減を目指したLCM(ライフサイクルマネジメント)環境経営を推進しており、GR製品はこのLCM環境経営を支える製品・技術です。また、本年4月からスタートした新中期経営課題“プロジェクト AP-G 2016”では、これまでの中期経営課題“プロジェクト AP-G 2013”の基本的な考え方を引き継ぎながら、2011年に策定した2020年近傍の事業イメージを見据えた長期経営ビジョン“AP-Growth 2020”の業績指標である連結売上高3兆円、連結営業利益3,000億円の達成に向けて「革新と攻めの経営」を推進してまいります。GRプロジェクトは、成長分野の事業拡大に向けた全社プロジェクトのひとつとして、地球温暖化、大気汚染、水不足など、地球規模の課題として重要性を増す環境問題や資源、エネルギー問題の解決に貢献する事業と位置付け、2020年に売上高1兆円を目指し、グループ横断的な事業拡大に取り組んでまいります。  “AP-G 2016”の業績目標としては、最終年度にあたる2016年度に連結売上高2兆3,000億円、連結営業利益1,800億円の達成を目指します。この目標を実現するため、グリーンイノベーション事業の売上高目標を2016年度に7,000億円へ拡大することを設定し、従来の取り組みに加えてシェールガス革命による新たな事業機会を捉え、グリーンイノベーション事業のさらなる拡大を推進してまいります。  東レおよび東レグループは今後も、地球環境問題や資源・エネルギー問題を解決し、脱石油資源の潮流を捉え、「ケミストリーの力」を駆使してグリーンイノベーション事業をグローバルに展開することで、持続可能な低炭素社会の実現に貢献していく所存です。 ※東レにおける「グリーンイノベーション製品(「GR製品」)」の定義  2004年から展開している「環境配慮型製品」を、より広義な視点で地球環境に貢献する製品・技術群へと見直したもので、具体的には、省エネルギー、新エネルギー、バイオマス由来、水処理、空気浄化、環境低負荷、リサイクル、プロセス革新といった地球環境問題や資源・エネルギー問題の解決に貢献する分野で重要な役割を果たす製品であり、当社独自に基準を定め区分したものです。


以上
<ご参考>


東レのLCM環境経営
 地球環境問題の解決と経済の持続的成長の両立、地球規模での環境負荷低減を目指す経営方針で、具体的には、製品、サービスをライフサイクル全体で捉える「LCA(ライフサイクルアセスメント)分析※1」や、LCA分析に経済面での評価を加えた「T-E2A(東レ・エコ効率分析)※2」、CO2削減効果を評価する「CO2削減貢献量※3」の評価を通じて環境負荷、経済性の実体を把握し、その情報を経営戦略・事業戦略の判断基準とする経営のこと。

※1.LCA(Life Cycle Assessment)
 製品・サービスのライフサイクルの各段階で、化石資源等の消費量(インプット)、排気ガスや廃棄物などの排出物質(アウトプット)を計量し、その環境影響を評価する手法。ライフサイクルのどこで環境負荷を下げればよいか俯瞰できる。

※2.T-E2A(ティー・イー・ツー・エー:Toray Eco-Efficiency Analysis)
 複数の製品・サービスをLCAに基づく“環境負荷”とライフサイクルにおける“経済性”の両面から比較評価、X-Y軸の2次元マップ化し、見える化することによって、環境負荷が少なく経済性にも優れた製品を簡単に選択することができる環境分析ツール。

※3.CO2削減貢献量
 同じ機能や用途をもつ2つの製品について、ライフサイクル全体を通じた温室効果ガス排出量(CO2換算量)を比較し、その差分を求めたもの。
以上