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2016年11月10日
東レ株式会社
蒸れ感の軽減と静電気の発生を抑制した
快適テキスタイル「MOIST+®」(モイストプラス)の展開について

 東レ株式会社(本社:東京都中央区、社長:日覺 昭廣 、以下「東レ」)はこのたび、蒸れ感の軽減と静電気の抑制により高い快適性を実現したテキスタイル「MOIST+®」(モイストプラス)を開発しました。  2018年春夏シーズンから、スポーツ・アウトドアウェア用途のトップスやボトムス、アウターに向けたオールシーズン素材として販売を開始し、2017年度に10万m、3年後の2020年度には50万mへの拡大を目指します。  「MOIST+®」には、新たに開発した特殊な吸放湿ポリマーを芯部に配し、鞘部にナイロンポリマーを使用した芯鞘状の複合繊維を使用しています。この複合繊維は、一般的なナイロン素材に比べ約3倍の吸放湿性能を有するとともに、強度や耐久性を鞘部のナイロンポリマーが補うことで、テキスタイルにした際に実用的な性能を持たせています。  従来の複合紡糸技術では、この2種類のポリマーの機能を維持しながら、芯鞘構造に紡糸することは困難でした。今回、東レの先端複合紡糸技術により、芯部の吸放湿ポリマーと鞘部のナイロンポリマーそれぞれの紡糸条件を最適化させ、両ポリマーの特長を最大限発揮させる芯鞘複合繊維の開発に成功しました。

<「MOIST+®」の原糸断面>

<「MOIST+®」の原糸断面>

 「MOIST+®」は、湿度の高い環境下では湿気を吸収し、湿度の低い環境では放出する特長を持つことから、夏場の高温下や冬場の暖房の効いた環境下において、衣服内の蒸れ感を軽減することが出来ます。また、吸放湿ポリマーの高い水分含有率と、ポリマー構造の制御技術によって、制電性の指標となる摩擦時の帯電圧が一般的なナイロン素材の5分の1の水準であり、冬場に起こりやすい乾燥による静電気の発生を抑制します。  加えて、当社のテキスタイル加工技術を駆使した最適な織物・編物設計により、接触冷感を付与するなど、スポーツやアウトドアウェアなど各用途に求められる機能を実現しました。  東レは、「素材には社会を根本的に変える力がある」との考えの下、長期的な視点に立った研究・技術開発を推進しています。今回の新素材の開発は、長年にわたるポリマー設計技術と繊維の高次加工技術の融合によって生まれたものです。今後も、先端素材の研究開発を進め、よりよい社会の実現に貢献していきます。  「MOIST+®」の素材詳細は以下の通りです。



1.商品名「MOIST+®」(読み:モイストプラス)
2.ブランドロゴ
3.商品特長
(1)高い吸放湿性による蒸れ感の軽減
一般的なナイロン素材対比で約3倍の吸放湿性
(2)高い制電性による静電気の発生を抑制
制電性の指標となる摩擦時の帯電圧が一般的なナイロン素材の5分の1の水準
(3)織物・編物設計による様々な機能付与
高度なテキスタイル加工技術による接触冷感などの機能付与が可能
4.技術概要
(1)特殊吸放湿ポリマーの開発
(2)先端複合製糸技術により、2種類のポリマーの特性を最大限発揮する芯鞘複合ナイロン糸の開発
(3)スポーツ・アウトドアシーンで、快適性を最大限に体感できる最適なテキスタイル設計
5.発売時期2018年春夏シーズンより販売開始
6.販売計画
(1)数量2017年度 10万m
2020年度 50万m
(2)展開用途トップス(カットソー、ポロシャツ 等)
ボトムス(タイツ、レギンス 等)
アウター(ウインドブレーカー、レインウェア 等)
以上