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2011年10月18日
東レ株式会社
「ひつじ雲」型断面(扁平八葉断面)を持つ吸水速乾・接触冷感
ナイロン・マイクロファイバー“ボディクール®”の販売について

東レ(株)(本社:東京都中央区、代表取締役社長:日覺昭廣)は、このたび、「ひつじ雲」のような形をしたユニークな扁平八葉断面の形状により、優れた吸水速乾性、接触冷感を実現したナイロン・マイクロファイバー“ボディクール®”(“BODYCOOL®”)を開発し、2011年12月から国内外のアパレル向けに販売を開始します。  “ボディクール®”は、東レの高強力ナイロン“スーパーミラコスモ®”のポリマーをベースに、単糸1本1本に数ミクロンレベルで微細な凹凸を施した「扁平八葉断面」を採用した、単糸1.0dtex前後のナイロン・マイクロファイバーです。  “ボディクール®”は、繊維の断面形状を扁平八葉断面(右写真)にすることで、従来のレギュラーナイロン糸や吸水速乾糸に比べて毛細管現象が発現しやすくなり、抜群の吸水性と速乾性(吸水性は丸断面のレギュラーナイロン糸比2倍強)が得られます。また、扁平八葉断面により、肌との接触面積が大きい分、触った瞬間にひんやりとする接触冷感が得られます。

<“ボディクール®”の断面図>

<“ボディクール®”の断面図>

 “ボディクール®”は、扁平のマイクロファイバーであることから、きめのこまかいなめらかな肌ざわりが得られ、かつ、単糸1本1本の微細な凹凸により、べとつかずサラッとした肌ばなれの良い触感を実現できます。また、独特の繊維断面形状による光の屈折反射によって、シルクのような独特の上質な光沢と洗練された表面感を演出できます。  さらに、“ボディクール®”は、一般的な吸水速乾糸に比べて強度が高いため、細繊度でありながら薄手軽量、かつ、強度物性の優れた生地素材を企画することができます。  単糸繊度1.0dtexクラスの特殊異形断面ナイロン糸の生産は、繊維の強度低下や糸の長さ方向での安定した断面形成が難しく、困難なものでした。今回、東レが開発した“ボディクール®”は、ポリマー設計の最適化と革新的製造設備の開発・導入により、この問題を解決しました。  インナー、スポーツ、寝装品などの市場では、昨今の社会的な節電要請やランニングブームなどを背景として、快適機能素材のニーズがますます高まっています。東レは“ボディクール®”を、クールビズ・ウォームビズ対応の「グリーンイノベーション製品」として位置づけ、“吸水速乾”、“接触冷感”、“肌ざわり”、“上質な光沢感”、“薄手・軽量化”などの高度な消費者ニーズに対応し、快適志向や健康志向を背景にした衣料・生活資材分野のニーズに応えてまいります。    東レは、繊維事業で長年にわたり蓄積した技術力を活かし、未来への新素材開発の挑戦を続けることで、今後とも素材メーカーとして消費者にとって、より快適な生活と環境負荷の少ない社会の実現に貢献してまいります。



1. 素材名: “ボディクール®”/“BODYCOOL®” (商標登録済み)

BODYCOOL®ロゴ

BODYCOOL®ロゴ


2. 展開品種:
33T-26-2H9J (30デニール)
その他、お客様の要望に応じて品種展開を検討中。

3. 特徴:
(1) 抜群の吸水性と速乾性(丸断面のレギュラーナイロン糸比2倍強) 
(2) 触った瞬間にひんやりとする接触冷感
(3) きめのこまかいなめらかな肌ざわり
(4) 独特の上質な光沢と洗練された表面感
(5) 高強力ナイロンによる薄手軽量化

4. 販売目標:
2011年度  20t/年 
2012年度 100t/年

5. 関連特許: 1件出願済