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2017年10月17日
東レ株式会社
「LIVMOA®(リブモア®)」高通気タイプに油の浸透抑制機能を付加した
「LIVMOA®3500シリーズ」の開発について

 東レ株式会社(本社:東京都中央区、社長:日覺 昭廣、以下「東レ」)はこのたび、2017年6月より販売を開始したリミテッドユース(使い切り型)防護服「LIVMOA®(リブモア®)」高通気タイプ「LIVMOA®3000シリーズ」に、耐油性能を付加した「LIVMOA®3500シリーズ」を開発しました。

LIVMOA®3500シリーズ

 「LIVMOA®3000シリーズ」は、ポリプロピレン極細繊維からなる不織布をエレクトレット(電石)化した「トレミクロン®」を、ポリプロピレンスパンボンド(長繊維不織布)で上下から挟んだ3層構造により、固体粉じんを吸着することで、衣服内への侵入を防ぐ防じん性と通気性能を両立させており、防じん性を求められるような現場に於いては、発売以来、ムレ感軽減による快適性から、好評をいただいております。  一方、機械油など、油を使用する現場に於いては、油が浸透しにくく、内側の服が汚れにくいものが求められているという事がわかりました。  そこで東レは、生地へ独自の耐油加工を施すことで、「LIVMOA®3000シリーズ」の特徴である通気性(通気度96cm3/cm2・秒※1)と防じん性を保持しながら、外部からの油の浸透抑制機能を向上させた「LIVMOA®3500シリーズ」を開発しました。  高通気性によるムレ感軽減だけでなく、高い耐油性によって、内側に着ている衣類への油汚れを抑制できるため、鉄鋼、自動車関連やメンテナンス業務など、油分を含む汚れが多い作業場での快適性の向上が期待できることから、早期製品化に向けた取り組みを加速して参ります。  東レは、今年度からスタートした新しい中期経営課題“プロジェクト AP-G 2019”における基本戦略の一つとして「成長分野での事業拡大」を掲げ、その一環として先端材料によるライフイノベーション分野の事業拡大を推進しています。  作業現場の安全性と快適性の向上を目指す「LIVMOA®(リブモア®)」の展開は、まさにその体現でもあり、東レは今後も、当社の持つ高機能な先端材料をベースに、より良い社会の実現に貢献していく所存です。

※1:JIS L 1096 A法 実測値であり、保証値ではありません。

「LIVMOA®3500シリーズ」の素材詳細は以下の通りです。
1.商品名 : 「LIVMOA®3500シリーズ」(読み:リブモア3500シリーズ)
2.商品特長:
(1)快適性(通気性)と安全性(防じん性)を両立。
(2)生地への耐油加工により、内側衣類への油汚れを抑制。
3.技術概要:
(1)ポリプロピレン極細繊維からなる不織布をエレクトレット(電石)した東レ独自の高性能シート「トレミクロン®」をポリプロピレンスパンボンド不織布ではさんだ3層構造を生地に採用。(図1参照)
(2)上記生地に適した耐油加工条件を確立し、外からの油汚れを抑制。

(図1・生地構造)
4.耐油性能に関する試験結果:
耐油性を確認するために、防護服の生地の下に濾紙を置いて、上から油を落とし、10分後に濾紙の色の変化によって油の生地透過有無を確認したところ、未加工品では、油が染み出ているのに対し、「LIVMOA®3500シリーズ」では油が染み出ていない。
(図2参照)

(図2・試験結果)
5.関連特許 : 1件出願中