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2019年11月1日
ロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズ修士学生の卒業制作へ素材提供。
作品をロンドン・ファッション・ウィークで発表。

東レ株式会社は、ロンドン芸術大学(UAL)セントラル・セント・マーチンズで、ファッションテキスタイルコースの修士課程で学ぶ学生 Erika Maishの卒業制作に向けてUltrasuede®の素材を提供しました。彼女の作品コレクションは、2019年2月に開催されたロンドン・ファッション・ウィークで紹介されました。 1.ロンドン芸術大学、Central Saint Martins アート&デザイン分野に特化した世界を代表する大学であるセントラル・セント・マーチンズは6つに分かれたロンドン芸術大学のカレッジの一つで、John Galliano、 Phoebe Philo、 Riccardo Tisciをはじめ、ファッション界で活躍する多くの著名な卒業生を輩出しています。 2. デザイナー (1) Erika Maish (ロサンゼルス在住) 私は17歳の時、セントラル・セント・マーチンズで学ぶためにロサンゼルスからロンドンに引っ越してきました。同カレッジで7年間をかけてテキスタイルデザインの学士過程とファッションの修士課程を修了しました。その間、Marc Jacobsでニットウエア、Celineでアーカイブフォトグラフィー、John Skeltonで草木染めを経験し、ゲッティ美術館ではフリーランスとして展示会準備に携わる等、多くの経験を積んできました。去る2月、私の卒業制作コレクションは、ロンドン・ファッション・ウィークで披露され、Dazed、Document Journal、King Kong、Another Magazine各誌で紹介されました。 (2) 作品プレスリリース 「アメリカンサイキック」の原点は、ロナルド・レーガン氏がかつて大統領だった時に占星術師のJoan Quigleyから受けたアドバイスによる知識だと言われています。私が調べたところによると、ウォール街にある巨大な企業の中にも、取締役会のメンバーの中に占い師が入っている会社がいくつかあります。これまでにも、スピリチュアルと資本主義がいかに密接につながっているかを示す、保守と秘儀の共存には興味を持っていました。私の頭の中にあったのは、砂漠で立ち往生しているキャリアウーマンが古いソーダ缶のタブから洋服を作るというイメージです。彼女は、地元の自動車修理工場のペンキでタブに色を塗り、そこらに転がっている古びたジュエリーを身にまとい、空を見上げて、星座を自分のドレスの中に叩き込んでいます。さらに、腰を楽にしてくれる車のシートのマッサージクッションのビーズやクリスタルを身にまとう女性です。アメリカの風物詩の数々が一つにまとまり、このコレクションに凝縮しています。私は、歴史あるホテル、マドンナ・インのポストカードや、自動車ショーでポーズする水着の女性を写した古い写真を手に入れるとともに、ロードトリップに出かけて、ビンテージショップや、ネイティブアメリカン・ビーズを売る道端のスタンド、そしてタロット占いやオーラ占いを行う「魔術の館」等に立ち寄りました。デヴィッド・リンチ、シャナ・モールトン、レメディオス・バロ、エル・アナツイ等、彼らの作品もインスピレーションの源泉になりました。 私は、都会を抜け出して自然の中で新しい時代の生き方を求める人たちの典型を探ろうと考えました。砂漠は今も「約束の地」であると同時に、「荒廃の地」でもあり、様々なコミュニティが多種多様な暮らしの選択肢を提案してくれます。私が訪れた場所の中でもっともインスピレーションを与えてくれた場所は、セドナ、アーコサンティ、ライオライトです。特に、ネバダ州の鉱山の町、ライオライトでは、ユッカの木が家を建てる材木として適していなかったため、鉱夫のトム・ケリーは酒場から出たガラス瓶を集めて家を建てました。この創意工夫に富んだ「ガラス瓶の家」のアイデアは、ソーダ缶のタブのような価値のないものから美しい何かを作り上げるという示唆を与えてくれました。 今回のコレクションのメインテーマは、リンクさせること、そしてフルファッションの衣服をデザインすることでした。それも、廃棄された材料を使って。普通は装飾部材として使われる素材を主要な構造要素として使いたいと考えたのです。異例の素材を使ってオーダーメイドの洋服を作り上げることは、大きなチャレンジでした。ソーダ缶のタブを使って襟やポケットを作ったり、動かない素材で柔らかな流れを作り出すといったことです。短いスパンコール付きのパーティドレスなのに、実際は暖かいニット、着て泳ぐと沈んでしまうビキニ、雨を防いでくれないトレンチコート等、出来上がった洋服は矛盾だらけでした。でも、重要なのは、洋服が持つ本来の目的や洋服が作られる素材やその感触に対するこれまでの思い込みに挑戦することでした。目指したのは、自分のスタイルを誇示し、声高に主張することではなく、ディテールの美しさと熟練の職人技です。 3. 作品

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Ultrasuede®は、未来の「美しき可能性」に向けて進化する素材です。